今日の日本は、善の力に乏しく、悪が蔓延っている。
なぜ、悪が蔓延るのか?悪が善を装っているからだ。
では、なぜ、悪が善を装えるのか?
欲に支配されているからだ。
この度の内閣不信任決議案の賛否を分けたものはなんだったのか。
後先を考える日本人の理性と善意、この矛先が大我であったか、小我であったか、この違いであったのではないかと思う。
鳩山元首相の過ちは、理性と善意の矛先が小我、即ち、民主党政権維持と菅直人個人に向けた小我であった為、善を装っている悪人(菅直人)に欲(小我)を操られた形となったのではないだろうか。
悲しい事だが、今の世界は、お金によって動いている利益主義。利益主義の政治においては、いかに悟られずに、相手を利用するか、相手の裏の裏の裏までも利用する、そういう社会だ。
好む好まざるに関わらず、これが事実であり、政治を動かしている現実なのだ。人を騙すことのスペシャリストの格好の餌食は、理性と愛で動く人たち、この人たちに対しては、簡単に騙す事が出来る、そのマニュアルを持っている人達。以前、このブログで紹介した映画「god in new york」にも出てくる、人の理性を利用する悪人。
この度の政治劇の中で、松木議員の功績は、非常に大きい。
主要メディアは、この功績(松木議員のしたことの本質)に殆どスポットを当てていない。
松木さんが言った言葉「不信任だから不信任に賛成した」非常にシンプルであり、明快である。松木さんのような物の考え方、行動力によって、多くの人が動いたとしたなら、政治の流れは変わっただろう。
過半数以上の人が、しがらみ(派閥)から一脱し、自己責任の下、判断をすることが出来るよう覚醒したならば、日本は変わる事が出来たはずだ。しかし、まだ、其処に至っていなかったということが、今回の衆議院議員が身をもって、国民に知らしめた、私達国民にとって、非常に大きな出来事であったと思う。
「日本人は、今、この程度なんです」と・・・。
やはり、国民の代表者なのだ。
松木のように実直に行けば、内部分裂をして、政治空白が出来るという人の声が大きいように思うが、本当にそうなのか?私は、そうは思わない。
先にも言ったが、すべての人が、しがらみから一脱し、自己責任の下で自己判断する事が出来るようになれば、その先で決定された事については、誰一人、人のせいにしない、事故の責任で事を進める集団になるからだ。そして、自己の責任、一人ひとりが成熟した集団から選ばれるリーダーこそが、真のリーダーだからだ。
然るに、世間一般に「次の総理が誰になるかわからないから・・・」とか、「誰がなっても同じだから・・・」「それならば、菅でいいんじゃないの~」・・・みたいな、そのような、曖昧な実態の無い不安は起こりえない。
もっと言えば、不信任投票の時点は、その先に道が二股に分かれていたのだ。一方は、議員一人ひとりが成熟した自己判断の切符を握って進む道、もう一方は、相変わらず、集団(派閥)で進む切符を握って進む道だ。
どちらかを選び、どちらかに進めば、それが世界となるのだ。
今回の松木さんの行動が、日本人全員に伝えたメッセージ!このメッセージを受信した人が何人いただろう。
「自己判断で行動しろ!」
非常に大切なメッセージであり、日本が変わる事に出来る唯一の方法だと思う。
非常に残念なのは、このことをメディアが全く伝えないことだ。
鳩山元首相は、集団で進む道を選んだ。友愛を掲げた元首相だからこその判断なのだろう。一個人、一派閥に向けたその愛を次には、何処に向けるべきか、その選択を見守りたいと思う。
能の演目に「羽衣」というのがある。
この中で、天女が「羽衣を返してくれないと舞が踊れません。だから羽衣を先に返してください」と松原に住む漁師、白龍に言うが、白龍は、「羽衣を先に返しては、天女は舞を踊らず、天に帰ってしまうのではないか・・」と疑うが、その白龍に天女は、「疑いは人間にあり、天に偽りなきものを」と言う。そして、白龍は、その言葉に改心し羽衣を天女に返す。天女は言葉通り、舞をまうのだ。
私達は、まさに白龍だ。そうありたいと思うだろう。いや、始めから人を疑いたくもないのだ。そして、やはり疑ってはいけなかったと思いたい。でも、「疑いは人間にあり」であり、人間は偽る生き物なのだ。だからこそ、人を信じるときには、騙されてもいいと思って信じろ!本当に騙されてはならない重要な事の場合は、どんなに親しくても、しっかりとした誓約書を交わさなければならない。
「民主党内(身内)だから誓約書は要らない」と言ったそうだが、本当の愛は、人間は未熟な生き物である、偽る生き物である事を認め、民主党内(身内)だからこそ、双方、何があっても不の財産を得ないように誓約書を交わすべきなのだ。本当の愛とは、他者に対して、また、自信に対して謙虚であることだろう。
「民主党内(身内)だから誓約書は要らない」といってきた時点で、偽りを見抜くべきだったのだ。
今回の政治劇は、日本人の精神を垣間見る大きな出来事であったと、その事を伝えたかった。そして、改めて言いたい!
「自己の判断、自己責任で動こう!」
さすれば、日本は変わる。
さすれば、本当の愛がわかる。
本当の愛は、本当の愛を待っている。
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