
極北に住むイヌイットの半ドキュメンタリー映画。
小さな村の中で繰り広げられる人間模様を170分で描ききっている。
因果応報の中で生き、同時にこれを断ち切ろうとする人間の姿に、
私は、DNAの螺旋階段に深く刻まれた永きに渡る人間の歩みと、
この先も続く螺旋の階段「希望」を重ね合わせていた。
愛を得ない粗暴なオキは、アタナユグアトを妬んでいた。
そして、アタナグアトを殺死に掛かるのだが、
寸分の差でアタナグアトを逃してしまう。
その後もアタナグアトを追い続けるオキとその仲間・・。
極北の地で、男手無しに生きて行く事は出来ない。
残された妻と子供達は、夫の命を狙っているオキから
食料を分けてもらうしかないのだ。
そんな中、アタナグユアトの妻がオキに乱暴される。
アタナグユアトの妻は、この悲しすぎる出来事を誰にも言わず、
騒がず、大地に背を向けるように、
ただ、ただ、果てしなく広がる海を見ていた。
妻の母は、娘の身の上に起きた出来事を無言の内に察し、
やさしく、そっと娘に近づく・・そしてただ一言「泣きなさい」
と言うのだ。アタナグユアトの妻である、母の娘は、泣いた・・。
それだけ・・・、どんな事があっても決して消える事のない時間を、
深く感じるワンシーンであった。
「もう、アタナグユアトは帰ってこない・・」と、
誰もが思っていた・・ところが帰って来た。
立派な姿で、帰って来た。
アタナグユアトは、自分が不在の間に妻が受けていた
仕打ちを目の当たりにする。妻を抱き寄せ、
妻が着ていた粗末な服を脱がせ、立派な服を着させてあげる。
全てが報われた一瞬だ!。やったー!!
この映画では、「無言の語り」が沢山ある。
感じる世界の深さと大きさが沢山沢山詰っている
映画「氷海の伝説」!
是非、多くの方にみて貰いたい映画だ。
右記【good movie】から公式HPへリング出来るので、
是非飛んで下さい。また、DVDも発売されています。



