
松田龍平、原田芳雄、出演、監督は、豊田利晃、原田芳雄の娘役で松たか子なんかも出ている映画。
殺人等を犯した9人の受刑者が脱走、逃亡劇だ。
この映画、とても掴み所のない映画で、明確に感想が言えない。いや、とても潜在的な感性に響く映画で、それを言葉にする意味もないように思う映画だ。
ただ、人生は、どのように生きても、何を選んでも、必ず、逃れる事のできない欲望と、それに伴う学びがあると言う事、そして、それらすべてを包んでくれる希望の光があるのだ。
この映画は、とても残虐なシーンも出てくるし、そもそも、脱走劇。しかし、映画を見終わったあと、「幸せ」が響いてくる映画だ。
中盤までは、かなり退屈な感じだが、途中で見る事を止めないで、是非、最後まで見てもらいたい。
見ていて嫌になるほどの臭い演出(ハリウッド映画の代表されるような)の映画、つまり、掴める映画って、うそっぽくて「ハイハイ。。」って感じで、私はあまり好きではない。これと言う決定的な表現ではなくて、全体を通して、深く伝わってくる温かいものがある映画が好きだ。
友達と映画を見た後に、何か話したかったり、言いたかったりする気持ちもあるけれど、それでも何も言わないで、一言「良かったよね・・・」で終われる映画って好きだなー。そんな映画は、どんな題材であっても、人生の一コマだと思える映画なんだ。
自分の人生の2時間あまりを映画と言う異次元にスイッチする。その時間が終わると、何事も無かったかのように、元の生活に戻る。何事もなかったかのように元に戻れる映画はいい映画だ。しかし、同時に、いい映画と言うのは、確実に私の中に染み渡り、時間を越えたエネルギーとなって、生き続けるのだ。
この映画の監督、豊田利晃は、本人も麻薬取締法で逮捕されているが、法に触れているか、いないかで、人間の質は図れない。本当に悪い人は、法に触れないように善を装っている人かもしれない。

