何度か、子供に
「タイムマシーンって出来ると思う?」
ときかれた事がある。
昔、ホーキングの本に書いてあった
タイムマシーン浦島太郎現象のように、
宇宙の壮大な時間の流れの中の、
どの地点から、どの地点を見るかによって、
それはタイムトリップとなりうるという論理。
また、光よりもはやい物質が見つかれば可能だ!と言う学者。
現代科学を駆使したところのタイムマシーンは
理論的には可能なのだろうが、私は、どの子供の問いに、
「無理だと思うよ」
と答えた。
でもしかし、タイムマシーンはないけれど、
マシーンなんて不必要だろうと、最近改めて思うのです。
私たちの住んでいるこの地球は、48億年だか前からあるらしく、
近年では最古の岩石は52億年前の物だと言う事になっているらしく、
それはそれはもう
「あなた達、タイムマシーンなんて必要なのかい?」と、
「マシーンどころじゃない、今、たっている此処がほらタイムマシーンじゃないかい」
と思うわけです。
星野道夫は、氷河期の名残である南アラスカのコルヂィア氷床に、
ベーリング海の草原、ベーリングジアを1億数千年前に渡ってきた
モンゴロイドの姿を、見たと言っている。
遥か昔から変わらぬ壮大な風景に中に、自分の時間を合わせることが出来る。
その時、私は既にタイムトリップしている。
ただ、一緒にトリップできる人の人数は、人一人に対しては極僅かであろう。
先日、子供が通う笹場小学校と地域でイチョウの木コンサートがあった。
樹齢800年のイチョウの木の下で笹場小学校児童11名が
一生懸命歌と演奏を披露してくれた。
英語の先生二人も生ギターと歌を披露。
主人も東京から来てくれたマリンバ奏者の崎村先生とギター演奏。
800年も生きているイチョウは、どんな風景を見続けてきたのだろうか。
今も、イチョウの木下で元気に歌っている子供達を感じてくれている事だろう。
イチョウの木の下で、その場の風景に溶け込んだとき、
人はタイムマシーンに乗っているのだと、そんな風に感じるのです。
私たちは、自らこのタイムマシーンを捨てはならない。
来年も再来年も、イチョウの木に同化しつつ、
尚、その風景を彩る事が出来るような、そんな働きが出来たら嬉しいと思う。
私もいつか、笛の演奏をしたいと、ひそかに思っています。




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